《天主教の原像:明末清初期中国天主教史研究》(2014)

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内容紹介

天主教が清王朝の時代に正教と認定され、その後に異端の宗教となる過程を考察すると共に、宣教師侵略者論の形成過程を分析。天主教が異端宣告を下された後の時代に焦点を当て、天主教邪教論が形成されるまでの過程を解明する。
(TRC MARC)


目次
序章
第一節 中華世界と天主教の邂逅
第二節 研究史I−パラダイム・シフト以前−
第三節 研究史II−パラダイム・シフト以後−
第四節 研究方法論および宗教についての予備的考察
前編 天と天主
はじめに
第一章 Deusの翻訳語「天主」の成立とその課題
第一節 マテオ・リッチの天観−ラテン語の“Caelum”と漢語の「天」−
第二節 天主訳の登場
第三節 「一位天主」の解釈をめぐって
第二章 マテオ・リッチによる天主即上帝論
第一節 天主即上帝論の目的
第二節 マテオ・リッチの上帝観
第三節 マテオ・リッチの天観
第三章 奉教士大夫による天主即上帝論
第一節 天主即上帝論への思惑
第二節 儒教的天観との衝突
第三節 儒教的天観へのシフト
第四節 天学の形成とその目的
第五節 天学の理論形成
第四章 天主即上帝論の破綻
第一節 正教への認定をめぐって
第二節 『天主実義』の象徴化
第三節 天主即上帝論の破綻−典礼論争−
おわりに
後編 宣教師侵略者論の形成
はじめに
第一章 イエズス会宣教師による中国宣教と侵略者疑惑
第一節 仏郎機
第二節 適応政策と侵略者疑惑
第二章 侵略者疑惑と宣教資金
第一節 資金源
第二節 資金補給の方法
第三節 資金補給に伴う問題
第三章 侵略者疑惑と南京教案
第一節 資金源への調査
第二節 資金源と仏郎機
第四章 侵略者疑惑と徐光啓
第一節 宣教師弁護論
第二節 強兵論−方針転換−
第三節 宣教師侵略者論の形成
おわりに
終章 天主教邪教論の形成−侵略者の宗教−
第一節 邪教の定義
第二節 天主教邪教論の形成
結論

 
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